音楽編集におすすめのパソコン7選!必要スペックも解説します
音楽制作は緻密な編集や多機能なソフトウェアを扱うため、高いパフォーマンスが求められる分野です。最適なパソコン選びは、クリエイターの作業効率や快適性に大きく影響します。
本記事では音楽編集に適したパソコン10選を紹介し、その必要スペックについても解説します。
プロから初心者まであなたにぴったりのパソコンを見つけて、音楽制作をより一層楽しく効果的に行いましょう。
目次
音楽編集用のパソコンの選び方
音楽編集用のパソコンの選び方は下記3つです。
- DTMに必要なスペックを満たしている
- デスクトップとノートパソコンのどちらかを選ぶ
- 自分に合ったOSを選ぶ
ここからそれぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
DTMに必要なスペックを満たしている
DTMに必要なスペックを満たすパソコン選びは、音楽制作の効率とクオリティに大きく影響します。
その理由は、DTMでは多くのトラックやプラグインを同時に使用するため、最低でも以下のスペックのパソコンが望ましいでしょう。
高性能なプロセッサ(CPU) | 4コア以上のCPU |
十分なメモリ容量 | 16GB以上のRAM |
高速なストレージ | SSDを搭載 |
さらに、低遅延のオーディオインターフェースも重要な要素です。
具体例として、インテルのCore i7やAMDのRyzen 7などの高性能CPU、DDR4 RAMを搭載したマザーボード、NVMe SSDを選ぶことで、スムーズな音楽制作が可能となります。
DTMに必要なスペックを満たすパソコンを選ぶことで、快適かつ高品質な音楽制作が実現できることを再確認しましょう。適切なパソコン選びが音楽編集の成功につながります。
デスクトップとノートパソコンのどちらかを選ぶ
パソコンにはデスクトップかノートパソコンがあり、どちらを選ぶかで最初に悩むことが多いでしょう。音楽編集用のパソコンを選ぶ際、デスクトップがおすすめです。その理由は、デスクトップの方が性能面で優れており、音楽編集に必要な処理能力を十分に発揮できるからです。
例えば、負荷のかかる処理をするとパソコン内部も高温になりますが、デスクトップはCPUやRAMなどのパーツが大きく、ノートパソコンよりも優れた冷却性能を持っています。これにより、音楽編集ソフトウェアの高負荷な処理もスムーズにこなすことが可能です。
ただし、持ち運びが重要な場合は、ノートパソコンも選択肢として考えられます。しかし、性能面で妥協しないために、高性能なノートパソコンを選ぶことが大切です。
結局、音楽編集用のパソコンを選ぶ際は、デスクトップが最適ですが、持ち運びを重視する場合は、高性能なノートパソコンも検討してみてください。
自分に合ったOSを選ぶ
音楽編集用のパソコンを選ぶ際には、自分に合ったOSを選ぶことが重要です。その理由は、OSごとに対応している音楽編集ソフトウェアやプラグインが異なり、また操作感や環境構築の方法も変わるためです。
Windows OS | 幅広い音楽編集ソフトに対応 カスタマイズがしやすい |
Mac OS | プロ向けの音楽編集ソフトに対応 動作が安定している |
Linux | 無料で使えるDAWソフトが存在する |
音楽編集用のパソコンを選ぶ際には、自分が使用する音楽編集ソフトウェアやプラグインの互換性を考慮し、操作感や環境構築のしやすさに合わせたOSを選ぶことが最適です。
音楽編集におすすめのデスクトップパソコン3選
音楽編集におすすめのデスクトップパソコンとして3機種をピックアップしました。
- mouse DAIV Z7
- 日本HP Pavilion Desktop TP01
- Apple iMAC
ここからそれぞれのポイントについて解説していきます。
マウスコンピューター DAIV Z7
音楽編集で一番のオススメはBTO(Build To Order)パソコンです。数あるBTOパソコンの中から一つ、マウスコンピューター DAIV Z7をピックアップしました。
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i7-12700F |
メモリー | 32GB (16GBx2) |
ストレージ | 512GB(NVMe) |
グラフィック | GeForce RTX 3060 |
DAIV Z7は高性能なCPUと豊富なメモリー容量を備えています。楽編集ソフトウェアをスムーズに稼働させ、複数のトラックやエフェクトを同時に処理することが可能になります。
また、拡張性にも優れており、ストレージやメモリを追加することで、将来的なニーズに対応することも可能です。
日本HP Pavilion Desktop TP01 デスクトップパソコン
メーカー系のデスクトップからピックアップ、日本HPのPavilion Desktop TP01です。
OS | Windows 11 Home |
CPU | インテル Core i7-12700F |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 256GB SSD + 1TB HDD |
グラフィックス | GeForce GTX 1660 SUPER |
日本HP Pavilion Desktop TP01の特徴は、強力なCPUと16GBと十分なメモリー容量があり、ストレージにSSDとHDDハードディスクを有していることです。SSDは256GBですが1TBのハードディスクがあり、十分な保存容量があります。
また、モニターセットも用意されており、初心者にとってメーカー系のパソコンは安心感があります。
Apple iMAC
WindowsではなくMACがいいという方に、アップルのMAC Studioなどもありますが、ここでは気軽に音楽編集を行うという目的でディスプレイ一体型のiMACを紹介します。
OS | mac OS |
CPU | Apple M1 チップ |
メモリー | 8GB (16GBに変更可能) |
ストレージ | 256GB SSD (モデルにより最大2TB) |
ディスプレイ | 24インチ |
iMACはアップルが自社開発したM1チップを搭載しており、パワフルなCPUと高速なRAMが一体化しています。
例えば、多数のオーディオトラックを同時に編集したり、リアルタイムで高品質なエフェクトを適用したりする際でも、iMACはそのパフォーマンスを維持します。ただし、メモリーは16GBに変更したほうがよいでしょう。
また、macOSはPro ToolsやLogic Proなどの業界標準の音楽編集ソフトウェアと高い互換性を持っています。
ディスプレイ一体型で、机の上でもすっきりレイアウトできるiMACは気軽に音楽編集に取り組めます。
音楽編集におすすめのノートパソコン4選
音楽編集におすすめのノートパソコンとして下記4機種をご紹介します。
- マウスコンピューター DAIV S4-I7G1BCB-A
- デル Inspiron 16 ノートパソコン
- マイクロソフト Surface Laptop Studio
- Apple Macbook Pro
ここからそれぞれのポイントについて解説していきます。
マウスコンピューター DAIV S4-I7G1BCB-A
音楽編集で一番のオススメはBTO(Build To Order)パソコンです。持ち運びにも便利なBTOノートパソコンです。
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i7-1260P |
メモリー | 16GB (8GBx2) |
ストレージ | 512GB(NVMe) |
ビデオカード | GeForce GTX 1650 |
液晶パネル | 14インチ |
マウスコンピューター DAIV S4-I7G1BCB-Aはインテル Core i7プロセッサーと高速な16GBのRAMを搭載しており、これにより複雑な音楽編集タスクを効率的に処理することが可能です。
例えば、複数の音源をミックスしたり、大量のエフェクトを同時に適用したりする場面でも、DAIV S4-I7G1BCB-Aはそのパフォーマンスを維持します。さらに、512GBのSSDストレージにより、大量の音源ファイルやプロジェクトデータを保存することも可能です。
移動性とパフォーマンスの両方を兼ね備えた音楽編集のためのノートパソコンを探している方におすすめです。
デル Inspiron 16 ノートパソコン
Windows ノートパソコン
OS | Windows 11 Home |
CPU | インテル Core i7-1255U |
メモリー | 16GB (8GBx2) |
ストレージ | 1TB SSD |
ビデオカード | インテル Iris Xe グラフィックス |
液晶パネル | 16インチ |
DELLはメーカー系のパソコンですが、CPUやメモリなどを選べるBTOに近いものです。
デル Inspiron 16 シリーズは、CPUにインテル Core i7プロセッサーと高速な16GBのRAMを選択でき、液晶モニターサイズが16インチと画面が大きいため、作業がよりしやすくなります。
また、ストレージも1TBのSSDを備えており、保存容量も申し分ありません。
さらに、大画面のノートパソコンの場合はキーボードにテンキーもあるタイプが多いのですが、このInspiron 16シリーズはテンキーがなく、キーボードが画面の正面に位置するため、打ちやすいというメリットがあります。
マイクロソフト Surface Laptop Studio
次に、同じWindowsノートパソコンでありながらディスプレイに特徴のあるPCを紹介します。
OS | Windows 11 Home |
CPU | インテル Core i7-11370H |
メモリー | 16GB (または32GB) |
ストレージ | 256GB~2TB |
ビデオカード | GeForce RTX 3050 (CPU core i7の場合) |
液晶パネル | 14.4インチ タッチスクリーン |
Microsoft サーフェース ラップトップスタジオの一番の特徴は、ノートパソコンでありながら液晶画面が360度倒れてタブレットのように使える点にあります。
液晶画面はタッチスクリーンになっており、Surfece スリムペン2に対応。フルサイズキーボードと合わせて様々な使い方ができるノートパソコンです。
Apple Macbook Pro
デスクトップと同様に、Windowsではないノートパソコンの一例でアップルのMacbook Proを取り上げます。
OS | mac OS |
CPU | M2チップ |
メモリー | 8GB~ |
ストレージ | 256GB~ |
液晶パネル | 13.3インチ (14.2インチ、16.2インチモデルあり) |
アップルのノートパソコン MAC BOOK PROはAppleが自社開発したM2チップを搭載。M1チップよりもさらに強力なCPUとなっています。
解像度のビデオ編集や3Dグラフィックスのレンダリング、さらには大量のデータを一度に処理するといった要求の厳しいタスクでも、MACノートパソコンの中でもMacBook Proはそのパフォーマンスが高いモデルです。
音楽編集には画面の大きな16インチモデルがおすすめですが、13.3インチからラインナップがあります。
macOSは直感的に使いやすく、スマホのiPhoneやタブレットのiPadをお持ちの方には連動させることも容易なことも人気の一つになっています。
パソコンでの音楽編集に関するQ&A
パソコンを利用した音楽編集が初めての方が持つ疑問についてまとめました。音楽編集ソフトウェアの選び方から、その使い方、さらに無料でできるソフトについてを解説します。
パソコンでの音楽編集におすすめのソフトは?
パソコンでの音楽編集におすすめのソフトは、Ableton Live、FL Studio、Logic Pro Xなどがあります。これらのソフトは、多機能性、使いやすさ、そしてプロフェッショナルな音楽制作に適した機能を備えているため、幅広いユーザーに支持されています。
- Ableton Live
- FL Studio
- Logic Pro X
Ableton Liveは、独自のセッションビューとアレンジビューを持ち、リアルタイムでの音楽制作やパフォーマンスに特化しています。また、ループやサンプルの取り扱いも容易で、クリエイティブな作曲を可能にします。
FL Studioは、初心者から上級者まで使いやすいインターフェースを提供し、ピアノロールやステップシーケンサーなどの機能が充実しています。
Logic Pro Xは、Macユーザー向けで、Apple独自の高品質なプラグインやサウンドライブラリが魅力です。
それぞれの特徴に合わせて自分に適したソフトを選ぶことが大切です。
パソコンでの音楽編集のやり方は?
パソコンでの音楽編集のやり方は、まず適切なDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)ソフトウェアをインストールし、基本的な操作方法を習得することが重要です。DAWソフトウェアを使用することで、音楽制作や編集が効率的かつプロフェッショナルな仕上がりになります。
パソコンでの音楽編集を無料で行うことはできる?
無料のDAWソフトウェアとして、AudacityやLMMS、Cakewalk by BandLabなどがあります。
Audacityは、オーディオの録音や編集が可能で、シンプルなインターフェースが特徴です。
LMMSは、MIDIシーケンサーやサンプラー、シンセサイザーなどを備えた音楽制作ソフトウェアで、初心者にも使いやすいです。
Cakewalk by BandLabは、かつて有料であったCakewalk SONARが無料化されたもので、高機能でありながら無償で利用できます。また、オープンソースのプラグインやサンプルも多く存在し、無料で音楽制作環境を整えることができます。
まとめ:音楽編集におすすめのパソコンを選びましょう
本記事では、音楽編集におすすめのパソコン10選を紹介し、その必要スペックについても解説しました。
音楽制作には、十分なCPUパワー、大容量のメモリやストレージ、高速なデータ転送速度が求められます。また、画面サイズやバッテリー持続時間も快適な作業環境に影響するポイントです。
選ぶべきパソコンは、予算や使用目的に応じて異なりますが、本記事で紹介した選択肢を参考に、自分に最適な音楽制作環境を整えてください。