ノートパソコンとデスクトップPCはどっちがいい?違い・メリットを解説

ノートデスクどっち

パソコンにはノートパソコンとデスクトップパソコンがあります。

パソコンを購入しようと考えたときに、「ノートパソコンとデスクトップパソコンはどっちがいい?」と、悩んでしまう人も多いと思います。

上の写真は、左がノートパソコン、右がデスクトップパソコンです。デスクトップの一体型というものです。

注釈
PCとは「Personal Computer」の略で、パソコンは「パーソナルコンピューター」の略です。

この記事ではそんな悩みを解決するために、それぞれの違いやメリットについてご紹介します。

ノートパソコンとデスクトップPCの違い

ノートパソコンもデスクトップパソコンもどちらも共通したものがあります。

  • パソコン本体
  • 表示するためのディスプレイ
  • 入力するためのキーボード
  • マウス

ではノートパソコンとデスクトップパソコンの違いは何でしょうか。

外見的な違いはノートパソコンは上にあげたリストのものが一体になっていることです。
デスクトップパソコンはパソコン本体やディスプレイ、キーボードなどが別々になっています(分離型)。そしてケーブルでつながっています(一部無線でつながるものもあります)。

また、量販店のパソコン売り場を見るとノートパソコンがずらりと並んで目を引く製品の数が多く、デスクトップパソコンはどちらかというと端っこのほうに置かれて数が少ないという印象があります。

ただ、実際に使う立場から見るとそれぞれに長所短所があるので、ノートPCとデスクトップPCの違いを知ってどっちが自分に合っているのか判断することになるでしょう。

ノートパソコンの特徴

ノートパソコンの特徴は何といってもどこにでも持ち運びできることです。ノートパソコン最大のメリットです。

ノートPCはそれ一つでパソコンに必要なものがすべて揃っています。
ディスプレイやキーボード、マウス(タッチパッド等)が一つにコンパクトにまとまっているので、好きな場所に持ち運べて使用することができます。

ノートパソコンのメリット
  • コンパクトで持ち運びできる
  • 配線がスッキリ
  • 好きな色のパソコンを選べる
  • バッテリーを搭載しているのでコンセントがなくても作業ができる。また、停電があっても瞬時に作業中のデータが消えることがない
  • 低価格帯ではノートパソコンのほうが安い

ノートパソコンは電源アダプタさえ繋げれば、購入後にすぐに使える状態になります。デスクトップパソコンと比べてわずらわしい配線作業が圧倒的に少ないのが特徴です。

ノートパソコンのデメリット
  • デスクトップと比べて画面が小さい
  • キーボードは選べない
  • デスクトップと比べるとCPUの性能も低いことが多い
  • 部品を交換しにくい
  • ディスプレイの寿命がきたら使用不能になるので買い替える必要がある
  • 高性能なグラフィックチップを搭載したモデルが少ない
  • メモリーを搭載するスロットが少ない

メモリを搭載するスロットが少ないため、メモリを増設するには制約があります。スロットが使われていてそもそも増設できないノートパソコンもあります。その場合は、搭載されているメモリを外して、新しいメモリを搭載しなければなりません。

ハードディスクやSSDも同じです。複数搭載できるパソコンは非常に限られているので、ほとんどの場合は交換になります。その交換作業も手間がかかります。
ノートパソコンはデスクトップと比べて拡張性が低いです。

デスクトップパソコンの特徴

デスクトップパソコンは基本的には据え置き型です。

デスクトップパソコンにも2種類あります。

  • パソコン本体とディスプレイが別々の分離型
  • パソコン本体がディスプレイと一体となっている一体型

一体型デスクトップパソコンはノートパソコンと分離型のデスクトップパソコンの中間という感じです。ここでは分離型のデスクトップパソコンに絞って特徴を見ていきたいと思います。

デスクトップパソコンのメリット
  • 高性能にしやすい。性能が高い。
  • 拡張性が高い
  • 好きなパーツを組み合わせられる
  • 部品の寿命がきても交換すれば良い

デスクトップパソコンはノートパソコンよりも拡張性に優れています。
CPUの交換、メモリの増設、ハードディスクやSSDの増設、その他高性能グラフィックボードの搭載など、パソコン本体の中でいろいろとできます。

部品の組み合わせで性能の高いパソコンに組み上げることもできます。
また、好きなキーボードをつなげたり、モニターとなるディスプレイも大小様々な製品があり、自分の好みにカスタマイズできます。

デスクトップパソコンのデメリット
  • 場所をとる
  • 配線が多いのでごちゃごちゃする
  • 冷却ファンの音がうるさい
  • 停電があると作業中のデータが消える(バックアップをとった場所までしか戻せない)
  • カラーバリエーションは少ない

デスクトップパソコンは分離型のためノートパソコンと比べて配線が多く、パソコンを初めて使う際にはそれだけでも面倒になります。

使用場所も考えておく必要があります。作業スペースも確保しておく必要があります。

安価な価格帯ではノートパソコンの方が安くデスクトップパソコンはディスプレイは別売のことが多く価格は高めになります。

ノートパソコンを選んだほうが良い人

ノートPCを選んだほうが良い人はこんな人です。

  • 場所を移動してパソコンを使いたい人
  • スタイリッシュにパソコンを使いたい人
  • 配線が面倒な人
  • パソコンを常時置くスペースを確保できない人

あちこち持ち運びたい人はノートパソコンで決まりです。
デスクトップパソコンと比べて使用環境を選ばないのがノートパソコンの良いところですね。

機械に弱く、パソコンも仕方なく使うというような人はノートパソコンがいいでしょう。配線は電源だけで済みます。使いやすくするにはマウスも別に用意する必要がありますが。

実際に私もノートパソコンを持っていますが、移動が簡単です。場所をかえてちょっと作業という時にもノートパソコンは便利ですね。気分転換にもなります。

なお、マウスは軽い作業の時は別ですが、普段の作業では必需品になっています。

デスクトップパソコンを選んだほうが良い人

デスクトップPCを選んだほうが良い人はこんな人です。

  • スペック・性能を重視する人
  • 拡張性を重視する人
  • 大きい画面で使いたい人
  • 動画や画像処理、ゲームなどパソコンの負荷が高いことをする人

なおかつ、デスクトップパソコンを置いておけるスペースを確保できる人ですね。

デスクトップパソコンは本体サイズ・大きさに余裕があるため、大きな容量のストレージや高性能のグラフィックボードを搭載することができます。

デザインや動画編集など高負荷のソフトウェアを使って作業をする人や、PCゲームをガッツリ遊びたい人には最適です。

とにかくハイスペックなパソコンを求めている人はデスクトップを選ぶようにしましょう。

ノートパソコンとデスクトップPCに関するQ&A

ここではノートパソコンとデスクトップPCに関するQ&Aについて触れてみます。

  • ノートパソコンとデスクトップPCはどちらが壊れやすい?
  • ノートPCをデスクトップ化するデメリットは?

ノートパソコンとデスクトップPCに関するQ&Aは上記のとおり。

ここからそれぞれの項目について深堀りしていきます。

ノートパソコンとデスクトップPCはどちらが壊れやすい?

持ち運べて中身がギュッと凝縮されているノートパソコンのほうが壊れやすい傾向があります。

落としてディスプレイやパソコン本体を割ったり、ハードディスクならデータが壊れるのも怖いですね。

筆者の場合、ノートパソコンの液晶画面が使えなくなり買い替えた経験が2度あります。
買い替えてはいませんが、不注意でタッチパネル式のディスプレイを割ってしまい、触っていないのに変な動きをして仕事には使えなくなったChromebookもあります。いまはだましだまし仕事以外で使ってはいますが。

デスクトップパソコンは据え置き型のため落として壊すことはまずなく、冷却用のファンが壊れたとか電源が入らなくなったというような、部品を交換すれば動作するものが多いです。ノートパソコンよりは交換作業は楽です。

ノートパソコンの場合では買い替えになりますが、デスクトップパソコンの場合は、キーボードやディスプレイが壊れても交換すればいいので、長い目で見るとデスクトップパソコンはコストパフォーマンスが高いと思います。

筆者もデスクトップについてはハードディスクが壊れて音がカラカラと鳴り、パソコンが立ち上がらなくなったという経験はあります。データはもう一つのハードディスクに保存していたので大丈夫でした。それ以外で壊れたという経験はありません。

ノートPCをデスクトップ化するデメリットは?

ノートパソコンをデスクトップ化するという方法もありますね。
筆者もノートパソコンをデスクトップ化している一人です。今もそのノートパソコンでこの記事を書いています。

液晶ディスプレイをノートパソコンにつなげているので2画面で作業できます。これは使いやすいです。1画面のデスクトップ以上の快適さがあります。

ノートパソコンをデスクトップ化するデメリット
  • 周辺機器が増える
  • 同時に配線が増える
  • 延長コードやテーブルタップもコンセントの数が多いものが必要になる
  • 場所をとるようになる
  • 持ち運びしなくなる(人によりますが)

ノートパソコンをデスクトップ化するデメリットですが、周辺機器が増えるので配線がごちゃごちゃしてきます。

外付けのデバイスが増えるので電源アダプターもその分増え、コンセントが必要になるので延長コードやテーブルタップが必要になってきます。

それから、持ち運びできるノートパソコンが、ほぼ据え置き型のデスクトップパソコンと化していきます。
もちろん使い方次第ですが、筆者の場合は、少し大きめのディスプレイのノートPCであちこち持ち運ぶには重いことと、周辺機器のケーブルを取り外す面倒臭さもあって、余程のことがない限り据え置きで使っています。

デスクトップ化してしまっているノートパソコンですが停電時のメリットもあって、バッテリーを搭載しているので、突然停電があっても作業中のデータや情報が消える心配がありません。

先日、筆者の家の漏電ブレーカーが落ちてしまい停電状態になりましたが、パソコンは立ち上がったままでデータは無事でした。急いでデータを保存してシャットダウンしましたが、まさかブレーカーが落ちるとは思ってもいませんでした。

この経験から、デスクトップを使う場合には特に仕事では無停電電源も必要だと思いました。高性能なデスクトップパソコンを購入するならなおのこと。無停電電源もデスクトップパソコンの周辺装置の一つになりますね。

まとめ:ノートパソコンとデスクトップPCの違いを知りましょう

ノートパソコンもデスクトップパソコンもどちらもメリット・デメリットはあります。

ノートパソコンとデスクトップPCのどちらを選択するのか、やはり選び方の大きなポイントは持ち運ぶかどうかでしょう。

使用環境や用途ですね。自分の仕事や作業の内容で決まってきます。

動画編集など負荷の高いことをするならデスクトップがおすすめです。
ですが、ノートパソコンにも高負荷に耐える製品もありますので、最後は好みになります。

もし高負荷でないのなら、持ち運べるノートパソコンを選べば良いでしょう。

メーカー製のノートパソコンがたくさんあるので、見た目重視で自分の気に入ったノートパソコンを買うのも良いと思います。

充電のためにコンセントにつなげる電源アダプターのケーブル1本だけつなげれば良いので、配線が楽です。

ノートパソコンに液晶ディスプレイをつなげて2画面操作ができたり、好みのキーボードが見つかればそれをつなげるのも良し。ノートパソコンのデスクトップ化もできます。

それぞれの違いを知って、自分に合うパソコンを選んでみて下さい。