DTMを始めるためにノートPCを選ぼうとしても、「どのくらいのスペックが必要?」「安いモデルでも使える?」「WindowsとMacはどちらがいい?」と迷う方は多いでしょう。
DTMでは、使用するDAWやソフト音源、プラグインの数によってパソコンに求められる性能が変わります。簡単な楽曲制作なら比較的標準的なノートPCでも始められますが、複数のソフト音源やエフェクトを使う場合は、CPU性能やメモリ容量に余裕を持たせることが大切です。
また、CPUは「Core i5」「Ryzen 5」といった名称だけで判断するのではなく、世代やシリーズ、使用するDAWの動作環境まで確認して選ぶ必要があります。メモリは16GBをひとつの目安とし、本格的な制作では32GBも選択肢になります。
この記事では、DTM向けノートPCの選び方と必要スペックを解説したうえで、初心者向けのコストパフォーマンスに優れたモデルから、持ち運びやすいモデル、大画面モデル、Mac、本格的なDTMに対応しやすい32GBメモリ搭載モデルまで、用途別におすすめの5台を紹介します。
自分のDTM環境に合ったノートPCを選びたい方は、ぜひ参考にしてください。
👉 音楽編集用パソコンのスペックや基本的な選び方を詳しく知りたい方は、音楽編集におすすめのパソコン|必要スペックと失敗しない選び方も参考にしてください。
DTM ノートPC おすすめの選び方|失敗しないポイントを解説
DTM用のノートPCを選ぶときは、価格だけで決めるのではなく、使用するDAWや制作スタイルに合ったスペックかどうかを確認することが大切です。
CPU・メモリ・SSDなど、失敗しないために押さえておきたいポイントを順番に見ていきましょう。
DTMに必要なノートPCスペックの目安(CPU・メモリ・SSD)
DTM用ノートPCに必要なスペックは、使用するDAWやソフト音源、プラグインの種類・数によって変わります。
これからDTM用として新しくノートPCを購入するなら、次のスペックをひとつの目安にすると選びやすくなります。
| 項目 | DTMを始める目安 | 本格的な制作をする場合 |
|---|---|---|
| CPU | 使用するDAWの推奨環境を満たすCPU | 処理性能に余裕のあるCPU |
| メモリ | 16GBを目安 | 32GBも検討 |
| ストレージ | SSD 512GBを目安 | SSD 1TB以上も検討 |
| GPU | 基本的に内蔵グラフィックスでOK | DTMだけなら高性能GPUは基本不要 |
| 画面サイズ | 14~16インチを用途に合わせて選ぶ | 作業領域を重視するなら15~16インチも便利 |
特に重視したいのは、CPU・メモリ・SSDです。
CPUは「Core i5」「Ryzen 5」などのシリーズ名だけでは実際の性能を判断できないため、世代や型番を確認し、使用予定のDAWやプラグインの動作環境を満たしているか確認しましょう。
メモリは16GBをひとつの目安にできますが、大容量のソフト音源を使用したり、多数のプラグインを同時に動かしたりする場合は32GBが選択肢になります。
SSDは512GBをひとつの目安とし、音源ライブラリやプロジェクトファイルを多く保存する場合は1TB以上、または外付けSSDの利用も検討するとよいでしょう。
CPUはシリーズ名だけでなく世代や性能を確認する
DTMでは、録音した音声の処理やソフト音源の再生、エフェクト処理などをCPUが担当するため、CPU性能は重要なポイントです。
ただし、「Core i5以上」「Ryzen 5以上」といったシリーズ名だけで選ぶのはおすすめできません。同じCore i5やRyzen 5でも、世代やシリーズによって性能が異なるためです。
まずは使用するDAWの動作環境を確認し、その条件を満たしたうえで、制作内容に応じて余裕のあるCPUを選びましょう。
比較的シンプルな楽曲制作であれば必要以上に高性能なCPUを選ぶ必要はありませんが、多数のトラックやソフト音源、プラグインを同時に使用する場合は、処理性能に余裕のあるCPUを選ぶと快適に作業しやすくなります。
また、ノートPCはCPUの型番だけでなく、冷却性能や電力設定などによっても実際の性能が変わります。DTM用ノートPCを比較するときは、CPU名だけで判断しないことが大切です。
メモリは16GBを目安に、用途によって32GBも検討する
DTM用として新しくノートPCを選ぶなら、メモリは16GBをひとつの目安にするとよいでしょう。
メモリ容量に余裕があると、DAWを使用しながらソフト音源やプラグインを複数立ち上げたり、ブラウザなどのほかのアプリを同時に使用したりするときにも作業しやすくなります。
一方、比較的シンプルな楽曲制作であれば、必ずしも32GBが必要になるわけではありません。使用するDAWや音源、プラグインの推奨環境を確認し、実際の制作内容に合わせて選ぶことが大切です。
大容量のソフト音源を使用する場合や、多数のプラグインを同時に使う本格的なDTMでは、32GBも選択肢になります。
また、ノートPCには購入後にメモリを増設できないモデルもあります。長く使用する予定なら、現在必要な容量だけでなく、将来制作したい楽曲や使用したいソフトも考えて容量を選びましょう。
ストレージはSSD 512GBを目安に容量を選ぶ
DTM用ノートPCのストレージは、SSD 512GBをひとつの目安にすると選びやすくなります。
DAW本体だけでなく、楽曲のプロジェクトファイルや録音データ、ソフト音源、サンプル素材などを保存するため、DTMを続けていると必要な容量は徐々に増えていきます。
DTMを始めたばかりで使用する音源やプラグインが少ない場合は512GBでも使いやすいですが、大容量のソフト音源を多数インストールする場合や、長期間多くのプロジェクトを保存する場合は1TB以上も検討するとよいでしょう。
また、外付けSSDを利用して音源ライブラリやプロジェクトデータを保存する方法もあります。そのため、必ずしも内蔵SSDだけで大容量を確保する必要はありません。
容量だけでなく、HDDではなくSSDを搭載したモデルを選ぶこともポイントです。SSDならDAWや音源データの読み込みを高速化しやすく、DTMでの作業環境を整えやすくなります。
GPUはDTMだけなら高性能な専用GPUを優先しなくてよい
DTMを主な用途にする場合、ゲーミングPCや動画編集用PCのような高性能な専用GPU(グラフィックボード)は基本的に必要ありません。
DTMでは、DAWやソフト音源、プラグインなどの処理でCPUやメモリの重要度が高いため、限られた予算でノートPCを選ぶなら、GPU性能よりもCPU・メモリ・SSDを優先するとよいでしょう。
そのため、DTMを中心に使用するのであれば、Intel GraphicsやAMD RadeonなどのCPU内蔵グラフィックスを搭載したノートPCも十分選択肢になります。
ただし、同じノートPCで本格的な動画編集や3DCG、ゲームなども行う場合は、用途に応じて専用GPUを搭載したモデルを検討してください。
DTM用として選ぶ場合は、「専用GPUを搭載しているから高性能」と判断するのではなく、音楽制作に必要なCPU・メモリ・ストレージとのバランスを見ることが大切です。
画面サイズは持ち運びやすさと作業領域で選ぶ
DTM用ノートPCの画面サイズは、持ち運びやすさと作業のしやすさのバランスを考えて選びましょう。
DAWでは、トラックやミキサー、プラグインなど複数の画面を表示しながら作業するため、画面が大きいほど作業領域を確保しやすくなります。自宅での使用が中心なら、15〜16インチのノートPCが使いやすいでしょう。
一方、スタジオや外出先へ持ち運ぶ機会が多い場合は、14インチ前後のモデルも選択肢になります。画面は小さくなりますが、本体をコンパクトにしやすく、携帯性を重視する人に向いています。
自宅では外部モニターに接続する方法もあるため、持ち運び用として14インチを選び、自宅では大きな画面でDTMをするという使い方もできます。
画面サイズだけでなく、本体の重さや解像度、接続端子なども確認し、自分がDTMをする場所や使い方に合わせて選ぶことが大切です。
DTM ノートPCは安いモデルでも大丈夫?失敗しない基準
10万円以下のノートPCでもDTMはできる?
10万円以下のノートPCでも、スペックや制作内容によってはDTMを始めることができます。
価格だけを見て「10万円以下だから使えない」と判断する必要はありません。使用するDAWの動作環境を満たし、CPU・メモリ・SSDに必要な性能や容量があれば、比較的シンプルな楽曲制作には対応できます。
ただし、低価格帯のノートPCには、メモリが8GBだったり、SSD容量が少なかったり、CPUの処理性能がDTMには物足りなかったりするモデルもあります。
特にソフト音源やプラグインを複数使用する予定なら、価格の安さだけで選ばず、メモリ16GBやSSD 512GBをひとつの目安として、CPUの世代や性能も確認しましょう。
また、セールやキャンペーンによって通常より高性能なモデルが10万円前後まで値下がりすることもあります。予算を決めたうえで、その時点で購入できるモデルのスペックを比較することが大切です。
DTM用ノートPCは「何万円以上なら安心」と価格だけで線を引くのではなく、使用するDAWや制作内容に必要な性能を満たしているかで判断しましょう。
中古ノートPCはスペックと状態を確認して選ぶ
中古ノートPCでも、必要なスペックを満たしていればDTMに使用できます。ただし、価格の安さだけで選ぶのは注意が必要です。
中古PCは同じ「Core i5」「Core i7」などの名称でも世代が古い場合があります。CPUのシリーズ名だけではなく、具体的な型番や世代を確認し、使用予定のDAWやプラグインの動作環境を満たしているか確認しましょう。
また、メモリ容量やSSD容量だけでなく、バッテリーの劣化状態やUSBなどの接続端子も重要です。オーディオインターフェースやMIDIキーボードなどを接続する場合は、必要な端子を備えているかも確認してください。
古いモデルでは、最新のOSやDAW、プラグインへの対応状況にも注意が必要です。現在は使用できても、今後のアップデートによって対応対象から外れる可能性があります。
中古ノートPCを選ぶ場合は、価格だけでなく、スペック・状態・ソフトウェアや周辺機器との互換性まで確認したうえで判断することが大切です。
初心者で判断が難しい場合や、長期間使用する予定なら、保証のある新品ノートPCの方が選びやすいでしょう。
DTM ノートPCおすすめ5選の比較表
DTM向けノートPCとして、用途の異なる5モデルを比較しました。
| モデル | CPU | メモリ | SSD | 画面サイズ | おすすめの人 |
|---|---|---|---|---|---|
| Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 | Ryzen 5 8640HS | 16GB | 512GB | 15.3インチ | 初心者・コスパ重視 |
| ASUS Vivobook 16(X1607) | Core Ultra 5 225H | 16GB | 512GB | 16インチ | 大画面で作業したい人 |
| Dell 14 Plus | Ryzen AI 5 340 | 16GB | 512GB | 14インチ | 持ち運びも重視したい人 |
| MacBook Air M5 15インチ | Apple M5 | 16GB | 1TB | 15.3インチ | Mac・Logic Proを使いたい人 |
| HP OmniBook 7 16-bh | Core Ultra 7 356H | 32GB | 1TB | 16インチ | 本格的なDTMをしたい人 |
どのモデルが適しているかは、単純な性能の高さだけでは決まりません。
初めてDTMに取り組むなら、16GBメモリ・512GB SSDをひとつの目安として、使用するDAWの動作環境を満たすモデルから選ぶとよいでしょう。
持ち運びを重視するなら14インチのDell 14 Plus、大きな画面で作業したいならASUS Vivobook 16、MacやLogic Proを使いたいならMacBook Airが候補になります。
多数のソフト音源やプラグインを使用するなど、より余裕のある環境を求める場合は、32GBメモリ・1TB SSDを搭載したHP OmniBook 7 16-bhも選択肢です。
このあと、それぞれの特徴とどのような人に向いているのかを詳しく紹介します。
迷ったらこれ|DTM初心者におすすめの1台
DTMをこれから始める方で、どのノートPCを選べばよいか迷っているなら、Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10が候補になります。
今回紹介するモデルは、Ryzen 5 8640HS、16GBメモリ、512GB SSDを搭載しています。DTMを始める際のひとつの目安となるスペックを備えながら、必要以上に高性能な構成へ予算をかけずに選びやすいのが特徴です。
15.3インチのディスプレイを搭載しているため、DAWのトラックやプラグインなどを表示する作業領域も確保しやすく、自宅を中心にDTMを始めたい方にも向いています。
ただし、使用するDAWやプラグインによって必要なスペックは異なります。購入前には、使用予定のソフトウェアの動作環境を確認してください。
大容量のソフト音源を多数使用したい場合や、より本格的な制作を予定している場合は、32GBメモリ・1TB SSDを搭載したモデルも検討するとよいでしょう。
「初めてのDTM用ノートPCとして、性能と予算のバランスを重視したい」という方におすすめしやすい1台です。
DTM ノートPCおすすめ5選|用途別に紹介
ここからは、DTMにおすすめのノートPCを用途別に5機種紹介します。
単純に性能の高さで順位を付けるのではなく、初心者・コスパ重視、大画面、持ち運び、Mac・Logic Pro、本格的なDTMという使い方の違いから選びました。
使用するDAWや制作スタイル、予算に合わせて、自分に合ったモデルを選ぶ際の参考にしてください。
Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10|初心者・コスパ重視におすすめ
Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10は、これからDTMを始めたい方や、性能と価格のバランスを重視したい方におすすめのノートPCです。
今回紹介するモデルは、Ryzen 5 8640HS、16GBメモリ、512GB SSDを搭載しています。DTM用ノートPCとして検討しやすい構成で、必要以上に高価なモデルを選ばずに音楽制作を始めたい方に向いています。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 5 8640HS |
| メモリ | 16GB DDR5 |
| ストレージ | 512GB SSD |
| グラフィックス | AMD Radeon 760M |
| ディスプレイ | 15.3インチ WUXGA IPS |
| OS | Windows 11 Home |
15.3インチのディスプレイは、DAWのトラックやミキサー、プラグインなどを表示する際にも作業領域を確保しやすいサイズです。
一方、大容量のソフト音源を多数使用したり、多くのプラグインを同時に動かしたりする本格的な制作では、32GBメモリや1TB SSDを搭載した上位モデルも検討するとよいでしょう。
こんな人におすすめ
- これからDTMを始めたい
- 16GBメモリ・512GB SSDをひとつの基準として選びたい
- WindowsでDTMをしたい
- 性能と価格のバランスを重視したい
使用予定のDAWやプラグインの動作環境を確認したうえで、初めてのDTM用ノートPCとして検討しやすいモデルです。
ASUS Vivobook 16(X1607)|大画面でDTMをしたい人におすすめ
ASUS Vivobook 16(X1607)は、16インチの大きな画面でDTMをしたい方におすすめのWindowsノートPCです。
今回紹介するX1607CA-AU5165BUは、Core Ultra 5 225H、16GBメモリ、512GB SSDを搭載しています。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| CPU | Intel Core Ultra 5 225H |
| メモリ | 16GB |
| ストレージ | 512GB PCIe 4.0 SSD |
| グラフィックス | Intel グラフィックス |
| ディスプレイ | 16インチ WUXGA(1920×1200)非光沢 |
| OS | Windows 11 Home |
| 質量 | 約1.91kg |
DTMでは、DAWのトラックやミキサー、ソフト音源、プラグインなど複数の情報を画面に表示することがあります。16インチのディスプレイなら作業領域を確保しやすく、自宅を中心にじっくり音楽制作をしたい方に向いています。
16GBメモリと512GB SSDを搭載しているため、これからDTMを始める場合にも検討しやすい構成です。
一方、約1.91kgあるため、毎日のように持ち歩くことを最優先するなら、よりコンパクトな14インチモデルと比較するとよいでしょう。また、大容量のソフト音源を多数使用する場合は、ストレージ容量にも注意が必要です。
こんな人におすすめ
- 大きな画面でDTMをしたい
- 自宅での音楽制作が中心
- WindowsノートPCを使いたい
- 画面の見やすさと性能のバランスを重視したい
16インチの作業領域を活かしてDTMをしたい方に、候補にしやすいモデルです。
Dell 14 Plus|持ち運びながらDTMをしたい人におすすめ
Dell 14 Plusは、自宅だけでなくスタジオや外出先へノートPCを持ち運んでDTMをしたい方におすすめのモデルです。
今回紹介するモデルは、Ryzen AI 5 340、16GBメモリ、512GB SSDを搭載しています。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen AI 5 340 |
| メモリ | 16GB LPDDR5X |
| ストレージ | 512GB PCIe NVMe SSD |
| グラフィックス | AMD Radeon グラフィックス |
| ディスプレイ | 14インチ 2K(1920×1200)非光沢 |
| OS | Windows 11 Home |
| 質量 | 約1.52kg~ |
14インチで約1.52kg~と、今回紹介する16インチクラスのモデルより持ち運びやすいのが特徴です。自宅でDTMをするだけでなく、スタジオや外出先でも音楽制作をしたい方に向いています。
USB-CやUSB-A、HDMIなどの端子を備えているため、周辺機器を接続しやすい点もメリットです。ただし、オーディオインターフェースなどを使用する場合は、購入前に必要な端子や機器との互換性を確認してください。
16GBメモリ・512GB SSDの構成はDTMを始める際にも検討しやすい一方、大容量のソフト音源を多数使用する場合は、ストレージ容量にも注意が必要です。
こんな人におすすめ
- DTM用ノートPCを持ち運びたい
- 自宅とスタジオの両方で使用したい
- 14インチのWindowsノートPCを探している
- 携帯性と性能のバランスを重視したい
持ち運びやすさを重視しながら、DTMに必要な性能も確保したい方に候補となる1台です。
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MacBook Air M5 15インチ|Mac・Logic ProでDTMをしたい人におすすめ
MacBook Air M5 15インチは、MacでDTMをしたい方や、AppleのLogic Proを使って音楽制作をしたい方におすすめのノートPCです。
今回紹介するモデルは、Apple M5チップ、16GBユニファイドメモリ、1TB SSDを搭載しています。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| チップ | Apple M5 |
| メモリ | 16GBユニファイドメモリ |
| ストレージ | 1TB SSD |
| グラフィックス | M5内蔵GPU |
| ディスプレイ | 15.3インチ Liquid Retinaディスプレイ |
| OS | macOS |
15.3インチのディスプレイを搭載しているため、DAWのトラックやミキサー、プラグインなどを表示する作業領域を確保しやすいのが特徴です。
1TB SSDを搭載したモデルなら、512GBモデルと比べてソフト音源やプロジェクトファイルの保存容量にも余裕を持たせやすくなります。
また、MacではAppleのLogic Proを利用できるため、Logic Proを使ってDTMをしたい方にとって有力な選択肢です。
ただし、使用したいDAWやプラグイン、オーディオインターフェースなどがmacOSやAppleシリコンに対応しているかは、購入前に確認しておきましょう。
こんな人におすすめ
- MacでDTMをしたい
- Logic Proを使いたい
- 15インチクラスの画面で作業したい
- 1TBのストレージ容量を確保したい
Mac環境でDTMを始めたい方から、ある程度余裕のあるストレージ容量で音楽制作を続けたい方まで検討しやすいモデルです。
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HP OmniBook 7 16-bh|32GB・1TBで本格的なDTMをしたい人におすすめ
HP OmniBook 7 16-bhは、多数のソフト音源やプラグインを使用するなど、より余裕のある環境でDTMをしたい方におすすめのノートPCです。
今回紹介するモデルは、Core Ultra 7 356H、32GBメモリ、1TB SSDを搭載しています。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| CPU | Intel Core Ultra 7 356H |
| メモリ | 32GB |
| ストレージ | 1TB PCIe NVMe SSD |
| グラフィックス | Intel グラフィックス |
| ディスプレイ | 16インチ 2K OLED |
| OS | Windows 11 Home |
| 質量 | 約1.96kg |
32GBメモリを搭載しているため、大容量のソフト音源を使用したり、多数のプラグインを同時に立ち上げたりする場合にも、メモリ容量に余裕を持たせやすい構成です。
ストレージも1TBあるため、512GBモデルと比べて音源ライブラリやプロジェクトファイルを保存する容量を確保しやすくなっています。
また、DTMを主な用途とする場合は高性能な専用GPUを必ずしも必要としません。今回紹介する構成はIntelグラフィックスを採用しているため、GPUよりも32GBメモリと1TB SSDを重視してDTM用ノートPCを選びたい方にも適しています。
16インチのディスプレイは作業領域を確保しやすい一方、約1.96kgあるため、持ち運びやすさを最優先する場合は14インチクラスのモデルとも比較するとよいでしょう。
こんな人におすすめ
- 多数のソフト音源やプラグインを使用したい
- メモリ32GBのノートPCを選びたい
- 1TBのストレージ容量を確保したい
- Windowsで本格的にDTMを続けたい
- GPUよりCPU・メモリ・SSDを重視したい
初心者向けの構成よりも余裕を持たせ、長くDTMに取り組みたい方に候補となる1台です。
DTM用ノートPCはMacとWindowsどっちがおすすめ?
DTM用ノートPCは、MacとWindowsのどちらでも選べます。単純にどちらが優れているというより、使用したいDAWやプラグイン、周辺機器、予算などに合わせて選ぶことが大切です。
Macが向いている人
Macは、Logic Proを使いたい方や、普段からmacOSを使用している方に向いています。
AppleのLogic ProはMac向けのDAWなので、Logic Proを使ってDTMをしたい場合はMacが選択肢になります。
MacBook Airなどのノート型Macなら持ち運びもしやすく、DTM環境をMacで統一したい方にも選びやすいでしょう。
ただし、使用予定のDAWやプラグイン、オーディオインターフェースなどがmacOSやAppleシリコンに対応しているか、購入前に確認することが大切です。
Windowsが向いている人
WindowsノートPCは、メーカーや機種、価格帯の選択肢が多いことが特徴です。
今回紹介したモデルでも、コストパフォーマンスを重視したモデル、大画面モデル、持ち運びやすいモデル、32GBメモリを搭載したモデルなど、用途に合わせて選べます。
すでにWindows対応のDAWやプラグインを使用している方や、予算と必要スペックを比較しながらノートPCを選びたい方にも向いています。
Windowsの場合も、使用するDAWやプラグイン、オーディオインターフェースなどの対応OSや動作環境を確認してから選びましょう。
MacとWindowsで迷った場合は、パソコン本体から決めるのではなく、使いたいDAWやプラグインを先に決め、それに合うOSを選ぶと判断しやすくなります。
DTMはノートPCとデスクトップどっちがおすすめ?
DTMはノートPCでもデスクトップでもできます。どちらを選ぶかは、必要な性能だけでなく、音楽制作をする場所や持ち運びの有無で考えると選びやすくなります。
ノートPCが向いている人
ノートPCの大きなメリットは、場所を選ばずDTMができることです。
自宅だけでなく、スタジオや外出先へ持ち運んで制作したい方や、限られたスペースでDTM環境を作りたい方に向いています。
一方、同程度の予算で比較するとデスクトップより選択できる構成が限られる場合があり、メモリやストレージを購入後に増設できないモデルもあります。
そのため、ノートPCを選ぶ場合は、現在の制作内容だけでなく将来必要になりそうなスペックも考えて選びましょう。
デスクトップが向いている人
自宅など決まった場所でDTMをするなら、デスクトップも選択肢になります。
持ち運ぶことはできませんが、パーツ構成の選択肢が多く、メモリやストレージなどを増設しやすいモデルもあります。
一方、パソコン本体だけでなくモニターやキーボードなどを設置するスペースも必要です。
スタジオや外出先でもDTMをしたいならノートPC、自宅の決まった場所で制作し、拡張性も重視するならデスクトップという考え方をひとつの目安にするとよいでしょう。
👉 ノートPCに限定せず音楽編集用パソコン全体から選びたい方は、音楽編集におすすめのパソコン|必要スペックと失敗しない選び方も参考にしてください。
DTMに必要な機材|ノートPC以外に必要なもの
DTMはノートPCとDAWがあれば始められますが、制作内容によってはオーディオインターフェースやヘッドホンなどの周辺機材も使用します。
DTM用ノートPCを選ぶ際はスペックだけでなく、使用したい機材を接続できる端子があるか、OSや機器との互換性に問題がないかも確認しておきましょう。
DAWソフト(音楽制作ソフト)
DAWは、録音や打ち込み、編集、ミックスなどを行う音楽制作の中心となるソフトです。
ノートPCを購入する前に使用したいDAWを決めておくと、対応OSや必要スペックを基準にパソコンを選びやすくなります。
特にMacとWindowsのどちらを選ぶか迷っている場合は、使いたいDAWがどちらのOSに対応しているかを先に確認しましょう。
オーディオインターフェース
マイクやギターなどをパソコンへ接続して録音したり、音声を出力したりする場合に使用する機器です。
すべてのDTMユーザーに必須というわけではありませんが、ボーカルや楽器を録音したい場合には重要な機材になります。
ノートPCを選ぶ際は、オーディオインターフェースの対応OSだけでなく、USB-AやUSB-Cなど必要な接続端子も確認してください。
ヘッドホン・スピーカー
DTMでは、制作した音を確認するためのヘッドホンやスピーカーも使用します。
最初から高価な機材をすべてそろえる必要はありませんが、ミックスなどで細かな音の違いを確認するようになったら、音楽制作に適したモニターヘッドホンやモニタースピーカーも検討するとよいでしょう。
まずはノートPCと使用するDAWを決め、必要に応じて周辺機材を追加していくと、予算をかけすぎずDTMを始めやすくなります。
DTM ノートPC選びでよくある失敗と注意点
DTM用ノートPCは、CPUやメモリなどの数字だけで選ぶと、購入後に思わぬ不満が出ることがあります。
ここでは、購入前に確認しておきたい代表的な失敗例を紹介します。
価格だけで選んでスペックが不足する
価格の安さだけを優先し、使用するDAWや制作内容に必要な性能を満たしていないノートPCを選ぶと、トラックやプラグインが増えたときに動作が重くなることがあります。
「安いから」「Core i5だから」といった理由だけで判断せず、使用予定のDAWの動作環境を確認したうえで、CPU・メモリ・SSDを選びましょう。
特に、将来ソフト音源やプラグインを増やす予定がある場合は、現在の使い方だけでなく、今後の制作内容も考えて選ぶことが大切です。
必要以上に高性能なモデルを選ぶ
スペック不足を避けることは大切ですが、反対に必要以上に高性能なノートPCを選べばよいというわけでもありません。
比較的シンプルなDTMであれば、32GBメモリや高性能な専用GPUが必要とは限りません。
使用するDAWや制作内容に対して必要な性能を考え、余った予算をオーディオインターフェースやヘッドホンなどの周辺機材に使う方法もあります。
メモリやストレージの拡張性を確認しない
ノートPCには、購入後にメモリを増設できないモデルがあります。
また、DTMを続けているとソフト音源やサンプル、プロジェクトファイルなどが増え、ストレージ容量が不足することもあります。
購入時の容量だけでなく、メモリを増設できるか、外付けSSDを利用できるかなど、将来の使い方も考えて選びましょう。
DAWやプラグイン・周辺機器との互換性を確認しない
パソコン本体の性能が十分でも、使用したいDAWやプラグイン、オーディオインターフェースなどがOSや環境に対応していなければ、予定していたDTM環境を構築できないことがあります。
特にWindowsとMacでは対応するソフトウェアが異なる場合があり、MacではAppleシリコンへの対応状況も確認が必要です。
ノートPCを購入する前に、使用予定のDAW・プラグイン・周辺機器について、メーカー公式サイトで対応OSや動作環境を確認しておきましょう。
まとめ|DTM ノートPC おすすめの選び方
DTM用ノートPCを選ぶときは、価格やCPUのシリーズ名だけで判断せず、使用するDAWや制作スタイルに必要なスペックを確認することが大切です。
これからDTM用ノートPCを購入するなら、次のポイントをひとつの目安にすると選びやすくなります。
- CPUは使用するDAWの動作環境を満たし、制作内容に合った性能を選ぶ
- メモリは16GBを目安に、本格的な制作では32GBも検討する
- SSDは512GBを目安に、大容量の音源を使うなら1TB以上も検討する
- DTMだけなら高性能な専用GPUを優先する必要はない
- 持ち運びやすさと作業領域を考えて画面サイズを選ぶ
- DAWやプラグイン、周辺機器との互換性を購入前に確認する
今回紹介した5機種は、それぞれ向いている使い方が異なります。
初めてのDTMでコストパフォーマンスを重視するならLenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10、大きな画面で作業したいならASUS Vivobook 16(X1607)、持ち運びも重視するならDell 14 Plusが候補です。
MacやLogic Proを使いたい方にはMacBook Air M5 15インチ、多数のソフト音源やプラグインを使用するなど、32GBメモリ・1TB SSDの余裕が欲しい方にはHP OmniBook 7 16-bhが選択肢になります。
「一番高性能なノートPC」を選ぶのではなく、自分が使うDAWや制作内容に必要な性能を満たしたモデルを選ぶことが、DTM用ノートPC選びで後悔しないためのポイントです。
価格や在庫、販売構成は変わることがあるため、購入時には各メーカーや販売ページで最新情報を確認してください。

