イラスト・絵を描くのにおすすめのPC・ノートパソコン6選
ペンや絵筆などでアナログで絵やイラストを描くことは楽しいですが、絵の具や色鉛筆など画材をわざわざ揃えなくても、パソコンで手軽に描いてみたいと思ったりしませんか?
今回はこれからパソコンを使ってイラストや絵を描いてみたい方に、スペックなどパソコンの選び方やおすすめのデスクトップPC・ノートパソコンをご紹介します。
目次
イラスト用パソコンの選び方・スペック表
イラストレーター用のパソコンを選ぶ際に注意すべき点は
- 描き込む作業がどの程度で、同時に並行作業する量はどの程度なのか
- どんな種類のイラストを扱うのか
- どの程度の画質を求めるのか
- 作業の効率化にはどの画面サイズがいいのか
だと言えるでしょう。
パソコンの負荷(CPU、メモリー、HDDなど)
初めはパソコンの負荷です。イラストやマンガをどの程度描き込むのか、またイラスト制作と同時に並行して行う作業がどの程度あるのかを考えて選ぶと良いかもしれません。
すでにパソコンでイラストを描いている方なら分かると思いますが、レイヤーというものを重ねていくと段々とコンピューターに対する負荷が上がっていきます。
また、音楽や動画を見ながら作業をしたい方もおられると思います。そのような場合にはイラスト制作と平行して実行できるようなパワーが必要になってくるでしょう。
パソコンの負荷(GPU)
次にイラストを描く、と一概に言っても、3DCG制作をしてみたいと思う方もいるかもしれません。その場合には専用のGPU(グラフィック用チップ)を搭載したパソコンが必要です。
画質と作業画面のサイズ
最後は画質と画面サイズですが、作業を効率化する上で自分がやりやすいと感じるサイズを考える必要があるでしょう。また画質は繊細なイラスト作業で重宝されます。
イラストを描くのに必要なパソコンのスペック
CPU | インテルCore i5以上、またはAMD Ryzen 5以上 |
メモリー | 8GB以上 |
GPU(グラフィック用チップ) | CPU内蔵型より独立型 |
モニター解像度 | フルHD以上(横1,920×縦1,080ピクセル) |
このスペックを満たしていれば快適にイラスト作成が出来ると言えるでしょう。
CPU
CPUはCore i5以上、Ryzen 5以上だと比較的スムーズに動作します。
より高い性能のCPUであればさらに快適になるでしょう。負荷のかかる処理が多い制作の場合には、クリエイター向けのノートPCに搭載されることが多いCore i7やRyzen 5などのCPUを選ぶのがおすすめです。
メモリー
有名なイラスト制作ソフトであるClipStudio PaintやアドビのPhotoshop、illustratorなどの推奨メモリは8GB以上となっています。推奨メモリを満たしていないとフリーズするなど問題が起こる可能性があるので最低でも8GB以上は選ぶようにしましょう。
趣味程度の場合は8GBで大丈夫ですが、多くのレイヤーを使用する作品制作やページ数のある作品の制作、3D、高解像度の作業、複数の作業を並行して行うというような場合には16GB以上のメモリをお勧めします。
モニター
モニターはフルHD以上の解像度をお勧めします。理由は一般的な液晶タブレットはフルHD以上対応の物が多いからです。またそれ以下の解像度では全体像が見づらく、拡大縮小、そしてスクロールバーを動かしながら作業する必要が出てきてしまいます。使い勝手を良くする為にもフルHDはお勧めです。
モニターサイズは使用用途に応じて選ぶといいですが、画面が大きいほうが断然書きやすくなります。
GPU
GPU(グラフィック用チップ)はCPUとは別に画像や動画の処理をする物です。画像の大きな処理が必要となる場合に快適に作業するためにGPUは必須でしょう。
GPUにはCPU内蔵型とCPUとは独立したタイプがあります。独立型のGPUを搭載したグラフィックボードの方が処理は早いです。
ノートパソコンよりもデスクトップがおすすめ
イラストを描くのであればノートパソコンよりもデスクトップPCの方がおすすめです。
その理由は
- 液晶ディスプレイの幅が広い
- カスタマイズの幅が広い
- コストパフォーマンスが高い
画面サイズ
液晶ディスプレイは快適な作業と密接な関係があります。基本的にデジタルで絵を描く際のモニターサイズは大きいほど作業効率が上がるでしょう。
画面サイズが狭いとイラストを制作する際、拡大縮小を繰り返す使い勝手の悪さにストレスが溜まります。反対に画面サイズが広いと、参考資料を同時に表示することもできるのでスムーズに作業できます。その点、ノートパソコンよりデスクトップPCの方が解像度やサイズの面で快適です。
また、画面サイズが小さい場合は解像度が高すぎると表示される文字サイズも小さくなり、視力が良くない方は逆に文字が見えづらくなるといったこともありますので、店頭で確認されたほうがよいと思います。
カスタマイズ性
デスクトップパソコンは自分で内部を掃除が可能なうえ、部品を交換して性能を上げることが比較的簡単に出来ます。 逆に、高性能なパソコンを求めていない人は、自分の欲しい程度の性能のパソコンを作ることでコストパフォーマンスを上げる事もできます。
コストパフォーマンス
コストパフォーマンスはデスクトップのほうが上です。ノートパソコンは小型化や重量を抑えるためにコストがどうしても高くなります。さらにデータの保存容量もデスクトップに比べると小さく、CD-ROM、DVD-ROMデバイスを搭載していない製品も多いです。
もちろんノートパソコンで絵を描くことは出来ますが、快適に絵を描きたいのであればデスクトップパソコンの方がおすすめだと言えます。
OSはMacよりもWindowsがおすすめ
OSはMacよりもWindowsがおすすめです。
その理由は
- カスタマイズの繊細な設定が可能
- ソフト、アプリの関係
- コストパフォーマンスが高い
です。それぞれ解説します。
カスタマイズ性
Windowsはメモリの増設やクラウドの利用など多岐に渡るカスタマイズの豊富さと細かい設定が出来ます。Macはカスタマイズの設定ができない訳ではないですがWindowsほど幅広さと繊細な設定ができません。後から何かをやりたい事が増える場合にもWindowsパソコンの拡張性は非常に有用です。カスタマイズが増えそうな方にはWindowsがお勧めです。
ソフトウェアの充実
WindowsとMacは対応しているソフトの数が大きく違います。どちらも使えるアプリは多くなってきていますが、主にビジネス用途に開発されているアプリやソフトはWindows向けが依然多いままです。Macだと代替となるソフトウェアでカバーする必要が出てくる可能性があります。
コストパフォーマンス
グラフィックボードは負荷の高い作業では必須になります。Macはグラフィックボードを増設できないため、一定以上の性能を求めようとするとMacProなどのハイエンドモデルを選択する必要が生じてしまいます。一方でデスクトップタイプのWindowsパソコンにはグラフィックボードを増設できるタイプが数多くあります。映像や3DCGの制作現場でWindowsが選ばれるのはコストパフォーマンスの高さや拡張性の高さがあると言えるでしょう。
イラスト・絵を描くのにおすすめのデスクトップPC
操作性やコストパフォーマンスの観点からWindowsデスクトップパソコンがかなりお勧めだと言えるでしょう。
- 液晶ディスプレイの幅が広い
- カスタマイズの幅が広い
- コストパフォーマンスが高い
このようなメリットがあるデスクトップPCですが、今回は重要ポイントを押さえつつ当サイトが実際にお勧めできる商品をご紹介します。
注目していただきたいポイントは三点です
- CPU
- メモリ容量
- GPUの有無
CPUは全体の動作の快適さに関わってきます。アプリやソフトを使用する際の快適さに関わってくるのでぜひ注目したい点です。
メモリも全体の動作の快適さに関わってきます。
GPUは画像や映像の読み込みの快適さに関わってきます。イラスト制作を円滑に進める為にかなり重宝します。
やはり最低限CPUはcorei5、ryzen5、メモリは8GBは欲しいところです。GPUがあればなお良いでしょう。今回ご紹介するデスクトップPCは
- 国内メーカー安心安全の顧客対応○のマウスコンピューターDAIVシリーズDAIVZ5
- ハイエンドカスタムにも対応可、静音性の高さが持ち味のドスパラ、raytrekFX
- 多種多様なスペック販売による高コスパ、早い発送のパソコン工房senseシリーズ
です。
早速ご紹介していきます。
マウスコンピュータ DAIVシリーズ|DAIV Z5
まずご紹介するのはマウスコンピューターDAIVシリーズのDAIV Z5です。
- CPU:インテル corei7
- メモリ:32GB(16GB×2 デュアルチャネル)
- GPU:GeForce RTX3050
スペックとしては申し分ないほどのスペックで、この価格帯でこのスペックはかなりコスパがいいと言えるでしょう。
さらにCPUやメモリも購入時にカスタマイズ可能で他にも様々なカスタマイズが可能です。
自分が必要な最低限を比較的コストを下げながら選択ができると言えるでしょう。
国内のメーカーのマウスコンピューターは顧客対応の良さやコスパの高さが愛されているメーカーです。
電話対応や電話での購入サポートやカスタマイズの相談など多岐に渡るサービスは、国内製にプラスして安心を感じます。
さらにイラスト作成ソフトでトップシェアのCLIP STUDIO PAINTが不具合なく動くように、 動作確認をしている機種の一つでもあります。
作業の面でもかなり安心して導入できるでしょう。
ドスパラ raytrek シリーズ|raytrek XF
次にご紹介するのはドスパラのraytrekシリーズ、raytrekXFです。
- CPU:インテル corei7
- メモリ:32GB (16GBx2)
- GPU:GeForce RTX3070
ドスパラもマウスコンピューター同様に豊富なカスタマイズが可能です。
製品の特長としては製品自体がかなり大きく、大型グラフィックスカードや高クロックCPUなど、負荷のかかるハイエンドパーツを搭載しても十分にスペースのある設計となっている点でしょう。
場所を取る分、かなりのハイエンドカスタムに対応できます。
さらに三基搭載されたファンによりしっかりと冷房され、高いパフォーマンスを維持出来るところも強味でしょう。快適な動作と何と言っても静音性が高いところが目立ちます。
上級者のゲーミングデバイスとしても愛されるほどの安定性と静音性と高速性。
高性能なCPUに加えてGPUにはGeForceFTX3070が使われておりイラストの制作には申し分ないほどの快適さがあります。
もちろんオーバースペックだと感じるようでしたら購入時にカスタマイズも可能ですし、製品自体がカスタマイズ前提の製品であるため、後々のカスタマイズ幅もかなり広い事がメリットです。
パソコン工房 sense シリーズ
パソコン工房には様々なスペックのsenseシリーズがありますが今回はその中でもSENSE-M06M-124-RBXをご紹介します。
- CPU:インテル corei5
- メモリ:16GB (8GB×2)
- GPU:GeForce RTX3060
先に紹介した二機種と比べるとハイスペックというわけではありませんが、CLIP STADIOPAINTクリエイター向けデスクトップPCなのでスペックが低いわけではないです。
CPU、GPU、メモリ共に快適に作業出来る最低限を有しつつ、低価格を実現しています。
メモリは16GBあるのでイラストを描きながら快適に動画を見ることが出来るでしょう。作業を並行しながらマルチタスクで使えるのはかなり便利ですよね。
しかし3DCGや重い作業には対しては少しメモリとCPUが心もとないです。平面のみのイラスト制作でしたり、あまりレイヤーを使用しない方には非常にお勧めです。
もちろん、パソコン工房のPCはカスタマイズ対応可能ですが、カスタマイズせずとも沢山のスペックのデスクトップPCが販売されています。
そのため、他のメーカーと比べて出荷が早いメリットがあるでしょう。完全オーダーメイドですと時間はかかりますが、様々なカスタマイズが用意されているパソコン工房のセミオーダー的販売方式では自分が欲しいスペックのPCの出荷が他メーカーよりも早い可能性があります。
さらにセミオーダー方式の為かなりコスパも良くなっています。コスパ重視で選びたい方にもおすすめのPCメーカーであると言えるでしょう。
イラスト・絵を描くのにおすすめのノートパソコン
コストパフォーマンスや作業の快適性という点でノートパソコンよりもデスクトップパソコンの方がお勧めです。
しかし外に持ち込んで作業したい、という方やあまり部屋を圧迫したくない方もおられるかと思います。
ノートパソコンの画像サイズは小さいもので10インチ、大きいもので17インチのものがあります。
大きいほど作業が快適なのは変わらないですが、持ち運ぶ場合は利便性を考える必要があるでしょう。
どうしてもデスクトップに比べると価格が上がってしまいますが、CPU、GPU、メモリの最低限はクリアしたいところではありますよね。
ノートパソコンにもデスクトップパソコンに劣らないほどの性能を持つものが多くあります。
今回おすすめするノートパソコンも参考にしてみてください。
マウスコンピュータ DAIVシリーズ|DAIV 5N
初めにご紹介するのはマウスコンピューターのDAIVシリーズDAIV5Nです。
- CPU:インテル corei7
- メモリ:32GB (16GB×2 / デュアルチャネル)
- GPU:GeForce RTX3060
- 液晶パネル:15.6インチ、ノングレア処理
ハイスペックなCPU、GPUの為非常にパフォーマンスはいいです。メモリはカスタマイズ可能で最大64GBまで対応できます。
本体の重さは約1.73kg、サイズは15,6インチなので軽く携帯性に優れたノートPCです。
GeForce内蔵ノートPCなのでグラフィックはサクサクと処理してくれます。
ノングレア液晶なので長時間の作業や照明が明るい場所での作業も快適です。
画像密度はフルHDの144ppiに比べてWQHDの188ppiの為他のノートPCと比べてもかなり高画質でしょう。15.6インチで2,560×1,440なので作業も快適です。
かなりハイスペックな性能を持ちますが、どうしても冷却といった部分ではデスクトップPCに劣り、あまりにも大きいファイル等でフリーズしやすい特徴があります。
それでも通常快適に作業できるとこに変わりはないので、そのフリーズがお気に召さないようでしたら同じDAIVシリーズのZ5を検討してみてくださいね。
ドスパラ raytrek シリーズ|raytrek R5-AA5
次にご紹介するのは、ドスパラのraytrek R5-AA5です。
- CPUはcorei7
- メモリは16GB
- GPUはGeForce3050
- 液晶パネル:15.6インチ、ノングレア処理
こちらはマウスコンピューターと同じ15.6インチですがフルHD(1920×1080)となっています。
メモリは64GBまでカスタマイズ可能です。重量は約2kgです。持ち込む際には少し重量感を感じるかもしれません。
ただraytrekR5AA5はユーザー間でもかなり人気のタイプで、主な理由は動作の軽さです。
重たい作業をする際に少し音が大きい冷房ファンは機能的に十分に作動しており、快適な作業へ補助してくれます。重たい作業を行うとき以外はかなり静音性が高く満足感が高い製品だと言えるでしょう。
フルHDなので作業領域も十分確保できておりこちらもGeForce内蔵なので快適にイラスト制作が出来ます。AdobeのPremiereProやPhotoshopなどの比較的スペックを要求する編集ソフトもストレスなく使用可能です。
パソコン工房 sense シリーズ
最後にご紹介するのはパソコン工房senseシリーズのノートパソコン、SENSE-17FR172-i7-UAZXです。Senseのクリエイター向けパソコンの中でもかなり人気の型です。
- CPU:インテル corei7
- メモリ:16GB×2
- GPU:GeForce RTX3070
- 液晶パネル:17.3インチ、フルHD(1920×1080)
画面サイズが17.3インチとなっており、重量が2.86kgなので持ち運ぶのには不便さを感じるでしょう。
こちらも他と同じ様にノングレア液晶です。
パソコン工房にはSENSE-17FH121-i7-UXSX-CSP StarterPackといったようなあまり重い動作を必要としない漫画、イラスト制作向けのモデルもあります。
こちらは低価格ですがその代わりGPUはCPU内蔵型です。GPUは重たい作業を円滑にするために使用するのでお絵描き程度な場合やページ数が多くない場合は必要性が少ないと言えます。
また第11世代のインテルも多く取り扱っているブランドでもあります。コストを控えめにするためには最良のブランドだと言えるでしょう。この他にもパソコン工房には様々なモデルのパソコンがあるので是非チェックしてみてください。
まとめ:イラスト用のPC・ノートパソコンを選んでみましょう
いかがでしたでしょうか?気になるパソコンは見つかりましたか?
イラストレーター用のパソコンを選ぶ際に注意すべきは様々な点がありますが、一番重要なのは自分が欲しているスペックや用途を正確に把握することだと思います。
将来のやりたい事に対応するために拡張性の高いモデルを選択するのか、それともとりあえず自分の求める最低限のPCを求めるのか。
持ち運び前提なのか、3DCGまで対応できるようにするのかなど自分の求める用途を正確に把握することが選ぶうえでの参考になるうえに後悔の少ない選択に近づきます。
個人的な意見ではやはりCPUはcorei5以上、メモリ8GB、GPU有りは死守したいところですが、やりたい作業に合ったスペックは存在します。
なので快適さや自分の求める最低限を想像しながら選択してみてくださいね。
自分に合った最高のPCで最高のクリエイティブライフを満喫してください。
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