Chromebookは、Web閲覧やメール、動画視聴などが中心なら、パソコン初心者にもおすすめです。操作が比較的シンプルで、価格を抑えたモデルも選べます。
ただし、Windows専用ソフトが使えないなどの制約もあります。価格の安さだけで判断せず、自分が使いたいソフトやサービスに対応しているかを確認することが大切です。
この記事では、Chromebookが向いている人・向いていない人、購入前に知っておきたい注意点、失敗しない選び方を解説します。初心者におすすめのモデルも紹介するので、購入を検討している方は参考にしてください。
Chromebookとは?Windowsとの違い
Chromebookは、Googleが開発した「ChromeOS」を搭載するパソコンです。
Windowsパソコンとは異なり、WebブラウザのGoogle ChromeやGoogleのサービスを中心に利用する設計になっています。
Googleドキュメントでの文書作成、Webサイトの閲覧、メール、YouTubeなどの動画視聴といった用途に利用できます。
Chromebookの初期設定では、基本的にGoogleアカウントを使用します。すでにGmailなどを利用している人は、そのアカウントでログインできます。Googleアカウントを持っていない場合は、新しく作成することもできます。
Windowsパソコンとの主な違いは、使用できるソフトです。
ChromebookではWindows専用のソフトをそのままインストールできません。ただし、ブラウザで動作するサービスや、対応するAndroidアプリなどを利用できます。
また、ChromeOSは自動更新に対応しており、セキュリティ対策やシステムの管理を比較的簡単に行えることも特徴です。
Chromebookは、Windowsパソコンの代わりにすべての作業ができる製品ではありません。普段使っているソフトやサービスが利用できるかを確認して選ぶことが大切です。
Chromebookでできること・できないこと
Chromebookは、Webブラウザを使う作業が得意なパソコンです。
ただし、Windowsパソコンと同じソフトがすべて使えるわけではありません。購入前に、普段行っている作業に対応できるか確認しましょう。
| 用途 | Chromebookでの利用 |
|---|---|
| Webサイトの閲覧・検索 | ○ 利用できる |
| Gmailなどのメール | ○ 利用できる |
| YouTube・動画配信サービス | ○ 利用できる |
| Googleドキュメント・スプレッドシート | ○ 利用できる |
| Word・Excel | △ Web版などで利用できるが、一部機能に制限がある |
| LINE | △ 利用方法や機能に制限がある |
| オンライン会議 | ○ Google Meetなどを利用できる |
| 写真編集・動画編集 | △ 対応するWebサービスやアプリで利用できる |
| PCゲーム | △ ブラウザゲームやクラウドゲームなどに限られる |
| Windows専用ソフト | × そのままインストールできない |
Chromebookでできること
Chromebookでは、Microsoft 365のWeb版を利用して、WordやExcelのファイルを開いたり編集したりできます。ただし、デスクトップ版と同じ機能がすべて使えるわけではありません。
対応する機種ではAndroidアプリも利用できるため、ブラウザだけでは対応できない作業を補える場合があります。
Chromebookでできないこと・注意が必要なこと
一方、Chromebookでは利用できないソフトや、機能が制限されるサービスもあります。次のような用途では注意が必要です。
- 仕事や学校で指定されたソフト:Windows版のインストールが必要な場合は利用できません。
- Excelのマクロや高度な機能:Web版では対応していない機能があります。
- LINE:利用できる方法はありますが、スマートフォン版やWindows版と同じ機能が使えるとは限りません。
- 動画編集やゲーム:対応するサービスは利用できますが、Windows向けのソフトやゲームをそのまま動かすことはできません。
- プリンターなどの周辺機器:Chromebookに対応するプリンターは利用できますが、Windows用の専用ドライバーが必要な機種などは使えない場合があります。購入前に、プリンターメーカーの公式サイトでChromeOSへの対応状況を確認しましょう。
Chromebookはインターネットを利用する作業が中心ですが、接続していないときでも一部の作業は可能です。例えば、事前にオフライン利用を設定したGoogleドキュメントの編集や、本体に保存したファイルの閲覧などができます。一方、Webサイトの閲覧やメールの送受信などには、基本的にインターネット接続が必要です。
普段使っているソフトや周辺機器がある場合は、購入前にChromeOSへの対応状況を確認しておきましょう。
Chromebookが向いている人・向いていない人
Chromebookは、パソコンで行う作業の多くがWebブラウザで完結する人に向いています。
一方、Windows専用ソフトを使う必要がある人には、適していない場合があります。
Chromebookが向いている人
次のような使い方を考えている人には、Chromebookが購入候補になります。
- Web閲覧やメールが中心の人:インターネット検索、ニュースの閲覧、メールの送受信などに利用できます。
- 動画視聴を楽しみたい人:YouTubeや対応する動画配信サービスを利用できます。
- Googleのサービスをよく使う人:Gmail、Googleドライブ、Googleドキュメントなどを利用しやすい環境です。
- 初期設定や日常的な管理を簡単にしたい人:ChromeOSの自動更新などにより、システム管理の負担を抑えられます。
- 2台目のパソコンを探している人:Windowsパソコンと使い分け、Web閲覧や軽作業用として活用できます。
ただし、同じChromebookでもメモリやCPUなどによって快適さは異なります。用途に合った性能を選ぶことが大切です。
Chromebookが向いていない人
次のような人は、WindowsパソコンやMacも含めて検討した方がよいでしょう。
- Windows専用ソフトを使う人:仕事や趣味で必要なソフトがChromeOSに対応していない場合があります。
- Excelのマクロなどを利用する人:Microsoft 365のWeb版では対応できない機能があります。
- 本格的な動画編集やPCゲームをしたい人:利用できるアプリやゲームに制約があり、用途によってはWindowsパソコンなどが適しています。
- 学校や勤務先から使用環境を指定されている人:指定されたOSやソフトに対応できない可能性があります。
- 特定の周辺機器を使う人:専用ドライバーが必要な機器などは、ChromeOSで利用できない場合があります。
Chromebookが初心者におすすめかどうかは、パソコンの経験よりも、何に使いたいかによって決まります。
Chromebookでは使えないソフトが必要な場合や、用途がまだ決まっていない場合は、WindowsノートPCも含めて比較すると選びやすくなります。
Chromebookを買って後悔しやすいケース
Chromebookは、購入前に用途や性能を確認しておかないと、思っていた使い方ができずに後悔することがあります。ここでは、ソフトの互換性、性能不足、自動更新期限の3つのケースを紹介します。
Windows専用ソフトが使えなかった
ChromebookをWindowsパソコンと同じように使えると思って購入すると、必要なソフトをインストールできずに困ることがあります。
例えば、仕事で使う業務ソフトや、学校から指定されたアプリがWindows専用の場合、Chromebookでは利用できない可能性があります。
購入前には、使いたいソフトの公式サイトでChromeOSへの対応状況を確認しましょう。対応していない場合でも、Web版などの代替手段があるか調べておくと安心です。
価格だけで選んで性能が足りなかった
安価なChromebookの中には、メモリが4GBのモデルもあります。
Web閲覧やメールなどの軽い作業には利用できても、複数のタブを開いたり、オンライン会議をしながら資料を確認したりすると、動作が重くなる場合があります。
快適さを重視するなら、メモリ8GB以上をひとつの目安にしましょう。ただし、動作の快適さはCPUや利用するアプリなどにも左右されます。
自動更新期限を確認していなかった
Chromebookには、GoogleがOSの自動更新を提供する期限が設定されています。
自動更新期限を過ぎても、すぐに電源が入らなくなるわけではありません。しかし、セキュリティ更新などが提供されなくなるため、インターネットに接続して使い続けることには注意が必要です。
特に中古品や型落ちモデルは、購入時点で更新期間が短くなっている場合があります。
自動更新期限は機種ごとに異なるため、購入前にGoogle公式の一覧で確認しておきましょう。
初心者がChromebookを選ぶときのポイント
Chromebookを選ぶ際は、価格だけでなく、メモリ・ストレージ・画面サイズ・自動更新期限などを確認しましょう。
メモリは8GB以上、ストレージは用途に合わせて選ぶ
メモリは、複数のアプリやブラウザのタブを使う際の快適さに関係します。
Web閲覧やメールが中心なら4GBのモデルも候補になりますが、複数のタブを開いたり、オンライン会議を利用したりするなら、8GB以上をおすすめします。
ストレージは、写真や動画、ダウンロードしたファイルなどを本体に保存するための容量です。
Googleドライブなどのクラウドストレージを中心に使う場合は64GBでも足りることがありますが、Androidアプリやファイルを多く保存するなら128GB以上を目安にするとよいでしょう。
| 項目 | 初心者向けの目安 |
|---|---|
| メモリ | 8GB以上を推奨 |
| ストレージ | 64GB(クラウド中心)/128GB以上(本体保存が多い人) |
| CPU | 用途に合った性能を選ぶ |
| 画面サイズ | 持ち運びなら11〜13型、自宅中心なら14型前後 |
画面サイズ・重さ・本体形状を確認する
Chromebookには、一般的なノートPC型のほか、画面を360度回転できるコンバーチブル型や、キーボードを取り外せる着脱式モデルがあります。
持ち運びが多い場合は、11〜13型程度のコンパクトなモデルが候補になります。
自宅での作業が中心なら、画面が見やすくキーボードも使いやすい14型前後を検討するとよいでしょう。
また、タッチ操作やタブレットモードを使いたい場合は、本体形状だけでなく、タッチパネルやペン入力への対応も確認してください。
Chromebook Plusとの違いを確認する
Chromebook Plusは、Googleが定める性能基準を満たしたChromebookです。
通常のChromebookよりも高い性能基準が設けられており、メモリ8GB以上、ストレージ128GB以上などが要件に含まれています。
複数のタブを開いて作業する人や、オンライン会議、写真編集などを快適に行いたい人には、Chromebook Plusが候補になります。
ただし、Chromebook PlusであってもWindows専用ソフトが使えるようになるわけではありません。
Web閲覧やメールが中心なら、通常のChromebookでも十分な場合があります。
自動更新期限を確認する
Chromebookには、機種ごとに自動更新の提供期限が設定されています。
購入前には、Googleが公開している自動更新ポリシーの一覧で、検討している機種の更新期限を確認しましょう。
👉 Chromebookの自動更新ポリシー(Google公式)
確認する際は、メーカー名だけでなく、製品の型番やモデル名まで照合することが重要です。
特に中古品や型落ちモデルでは、販売価格が安くても、残りの更新期間が短い場合があります。
長く使う予定なら、購入時点で十分な更新期間が残っているモデルを選びましょう。
初心者におすすめのChromebook3選
初心者がChromebookを選ぶなら、価格だけでなく、メモリ容量や画面サイズ、使い方に合った形状を確認することが大切です。
ここでは、国内で個人が購入できるモデルから、価格を抑えたい人、使いやすさを重視する人、タブレットとしても使いたい人に向けて、3機種を紹介します。
| モデル | 価格目安 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| ASUS CX14 | 5万円台 | できるだけ安く購入したい人 |
| ASUS CM14 | 6万円台 | タッチ操作や保存容量も重視したい人 |
| ASUS CM32 Detachable | 7万円台 | タブレットとしても使いたい人 |
表の価格は目安であり、販売時期や購入先によって変動します。3機種ともメモリ8GBを搭載していますが、CPUやストレージ容量、画面の仕様は異なるため、それぞれの特徴と注意点を確認して選びましょう。
ASUS Chromebook CX14|価格を抑えたい人向け
ASUS Chromebook CX14は、Web検索や動画視聴、メール、Googleドキュメントなど、日常的な用途を中心に使いたい人に向いています。
ここで紹介するのは、メモリ8GB・ストレージ64GBを搭載した「CX1405CTA-S60592」です。14型フルHDディスプレイを備え、5万円台を目安に購入できます。Google公式の自動更新ポリシーでは、CX1405CTAの自動更新期限は2035年6月となっています。
一方、CPUはエントリー向けのIntel N50で、ストレージも64GBと少なめです。多くのアプリを同時に使ったり、大量の写真や動画を本体に保存したりする用途には向いていません。
価格を抑えながら、インターネット中心の作業に使えるChromebookが欲しい人におすすめです。
👉 AmazonでASUS Chromebook CX14を確認する
👉 楽天市場でASUS Chromebook CX14を確認する
ASUS Chromebook CM14|使いやすさを重視する人向け
ASUS Chromebook CM14は、Web閲覧や動画視聴だけでなく、文書作成やオンライン学習などにも使いたい人に向いています。
ここで紹介するのは、メモリ8GB・ストレージ128GBを搭載した「CM1405CM4A-M8128PG」です。CX14よりも本体に保存できるデータ量に余裕があり、14型のフルHDディスプレイはタッチ操作にも対応しています。Google公式の自動更新ポリシーでは、CM1405の自動更新期限は2036年6月となっています。
ただし、価格は6万円台が目安です。Web閲覧や動画視聴が中心なら、価格の安いCX14でも十分な場合があります。
タッチ操作や保存容量を重視し、日常的に使いやすいChromebookを選びたい人におすすめです。
ASUS Chromebook CM32 Detachable|タブレットとしても使いたい人向け
ASUS Chromebook CM32 Detachableは、ノートPCとしての作業に加えて、タブレットとしても使いたい人に向いています。
12.1型のタッチディスプレイを搭載し、キーボードを取り外すとタブレットとして使えます。動画視聴やWeb閲覧、電子書籍を楽しむほか、付属のペンを使って手書きメモを取ることもできます。
メモリ8GB・ストレージ64GBを搭載した「CM3206DM4A-TR0103」を紹介します。キーボードを装着すれば文書作成などにも使えます。Google公式の自動更新ポリシーでは、CM3206DM4Aの自動更新期限は2036年6月となっています。
ただし、ストレージは64GBのため、写真や動画を大量に本体へ保存したい人には向いていません。
また、価格は7万円台が目安です。タブレットとして使う予定がなければ、CX14やCM14のほうが費用を抑えられます。
ノートPCとタブレットの両方の使い方を、1台で楽しみたい人におすすめです。
👉 AmazonでASUS Chromebook CM32 Detachableを確認する
👉 楽天市場でASUS Chromebook CM32 Detachableを確認する
ASUS Chromebook C101PAを長期間使った感想
私は以前、ASUS Chromebook C101PAを長期間使用していました。
Web閲覧やメールなどの軽い作業には十分使えました。起動や操作もシンプルで、Windowsパソコンとは異なる使いやすさが印象に残っています。
一方、長く使ううちに突然再起動することがあり、安定して使い続けるうえで気になる場面もありました。
このC101PAは自動更新期限を過ぎた後も使用していましたが、突然の再起動が更新期限の終了によって起きたとは断定できません。
実際の使用状況や長期間使って感じたことは、以下の記事で詳しく紹介しています。
👉 ASUS Chromebook C101PAは今でも使える?長期間使用した感想と注意点
まとめ|Chromebookは用途が合えば初心者にもおすすめ
Chromebookは、Web閲覧やメール、動画視聴などが中心なら、初心者にもおすすめできるパソコンです。操作が比較的シンプルで、価格を抑えたモデルも選べます。
一方、Windows専用ソフトを使いたい人や、動画編集・PCゲームなどを本格的に楽しみたい人には向いていない場合があります。
購入前には、次の3点を確認しましょう。
- 使いたいソフトやサービスがChromebookに対応しているか
- メモリやストレージ、画面サイズが用途に合っているか
- 自動更新期限まで十分な期間が残っているか
Chromebookは、価格だけで選ぶのではなく、自分がやりたいことを実現できるかで判断することが大切です。

